村上春樹の好きな本7選 〜思い出を添えて〜
おはようございます。
子供の頃から読書が好きでしたが、
高校生の時に村上春樹の作品を読み始めてから、本格的に小説を読むようになりました。
自分の読書体験と、切っても切れない小説家、村上春樹の作品の私なりの楽しみ方をつらつらと。
初めは読んだ作品を全て列挙しようとも考えましたが、長編作品はほぼ全て、短編集やエッセーも半分くらいは読んでいるので、列挙するのは意味がないかも(笑)
振り返って考えてみると、ここまでの冊数をリアルタイムで読むことができた小説家は村上さんだけかもしれません。
なので、読んだその時の自分の身の回りの出来事や感情に結びついていて感慨深い。
思い出も入ってしまうかもしれませんが、印象に残った作品をいくつか挙げてみようと思います。
村上春樹の小説7選
ノルウェイの森
100パーセントの恋愛小説として名高い、国内累計発行部数1000万部超えの超ベストセラー。
都会的で退廃的な雰囲気を感じます。
主人公は朴訥で、淡々とした性格ですが、一冊通じてみると色々な人とやりまくります(笑)
はじめて読んだ高校生時代の自分には少し刺激が強かったような気がします。
下品であり上品な、高尚であり俗物的な先輩の永沢さんという人物が出てくるのですが、永沢さんとの会話の中に「紳士」の定義が出てきます。
「自分がやりたいことをするのではなく、やるべきことをやるのが紳士だ」
初めて読んでから20年近く経ちますが、常に意識する言葉になっています。
大きな失恋をした直後に読んで、冒頭の飛行機のシーンで号泣したこともあり、ほろ苦い思い出とともに忘れられない作品です。
余談ですが、
上巻の赤、下巻の緑が印象的な「ノルウェイの森」。
左右で別れているのはなんだろうと思ったら、Kindle版でした。
国境の南、太陽の西
スプートニクの恋人
この2冊は両方大好きな作品です。
私の中では、読んだ時の読後感が近い感覚なので2冊まとめて紹介します。
国境の南、太陽の西では、主人公が不思議な引力を感じる島本さんとの恋のお話。
スプートニクの恋人では、すみれが17歳年上の女性に恋をするお話。
二つの作品とも、主人公がバーを経営していたり、海外にすみれを探しに行ったり、当時の高校生だった私には、読むだけで少し大人になったような、素敵な読書体験でした。
世界の終わりとハードボイルドアンダーランド
自分の内側にある世界と、外の世界。
二つの世界を渡って冒険するお話です。
2つの世界のどちらが好きか友達に聞いたことがあるのですが、
その友達は、内側の世界の「世界の終わり」の方が好きと言っていましたが、
私は外の世界の「ハードボイルドアンダーランド」が好きでした。
人によって好みは違って面白い。
読んだ時の心の持ちようでも、印象が変わる気がします。
また読み返したいな。
海辺のカフカ
大学生の時に寮の同部屋の先輩が買ったハードカバーを先に読了。
なんて無礼な後輩なんだ(笑)
読み終わった後に、さぬきうどんが食べたくなって、青春18きっぷで2日かけて高松まで行きました。
楽しい一人旅で、よい思い出です。
もし僕らの言葉がウイスキーであったなら
この本「もし僕らの言葉がウイスキーであったなら」とマンガの「バー・レモンハート」を大学生の時に読んで、影響を受けて、
1日のバイト代が入ったら1本アイラモルトを買って飲んでいた時期がありました。
村上さんがバーに行くと、半分はストレートで飲んで、残りは水とウイスキーを1対1で割る「トゥワイスアップ」で飲んでいたので、
私もモルトウイスキーを飲むときにはいつも真似して飲んでいます。
格好つけてますね(笑)
1Q84
発売時に売り切れ続出で社会現象になっていたのが印象的です。
社会人になった後だったので、文庫になるのが待ちきれなくて、ハードカバーを購入。
ハードカバーを無理なく買えるようになったことで、社会人になった実感を感じたことが、思い出に残ってます。
読んだときは、ひさびさに村上さんの新刊だったので、
昔の文章と比べて、面白さはそのままだけど、なんだか文章が洗練されているなと感じた気がします。
さいごに
振り返るとやっぱり人生に大きな影響を受けているように思います。
影響を受けた村上作品はまだまだいっぱいあって、書き切れないです。
村上作品をきっかけに旅行に行ったり、出てくるものを食べたり飲んだり。
これからも追いかけさせてもらいます。
リアルタイムで追いかけられる好きな小説家がいるのは、幸せです。
どんどん新しい世界を見せてほしいです。