クロの読書録

読書と散歩、ときどき資産運用

スガシカオと村上春樹の相思相愛ぶりを眺める

 

スガシカオのファンです。

 

普段、音楽は無料の配信のみで、最近はお金を払って聞くことは少ないですが、

スガシカオのアルバムだけは、ずっと買っています。

 

これは、ファンと言っていいでしょう。

 

(世の中音楽好きはたくさんいるので、ファンという言葉を使うのにビビってしまいます。しかし、私の中ではスガシカオはナンバーワンです。ゆえに、よりスガシカオのことが詳しい人は世の中にたくさんいると思いますが、ファンって言ってもいいよねっていう自分の中の葛藤です。)

 

高校生の時に、ファーストアルバムの「Clover」で知ってから、追いかけています。

大学生から社会人の今に至るまで、毎年行くわけではないものの、ライブにも何度か行っています。

 

10周年の武道館ライブ、20周年のスガフェス。

楽しかったー

 

 

そして、私は小説が大好き。

村上春樹は思春期の頃に読んで、びんびんに影響を受けています。

 

スガシカさんの、雑誌のインタビューやメルマガを眺めていると、

村上春樹さんとの相思相愛ぶりをとても感じます。

 

お互いの作品を好きだと公言していますし、お互いの作品に登場したりしています。

 

自分の好きなアーティストと小説家がお互いを意識していること。

お互いの作品に影響を与えているのを見つけると、興奮します。

 

音楽と小説とジャンルは違えど、より両者が気になって、

より作品に没頭できて、とっても楽しい。

 

お二人の相思相愛ぶりを、 

覚えている限りで、書き出してみることにします。

 

それでは、つらつらと

 

  

スガシカオのエピソード 

 

デビューアルバムを村上春樹に送る

 

スガシカオがデビューアルバムを作ったときに、雑誌の取材で村上春樹が好きなことを話したようで、

ちょうど来ていた担当さんが村上春樹にアルバムを送ってくれたらしい。

 

デビューアルバム「Clover」はちゃんと村上さんの元にに届き、

当時、村上さんは何で届いたかはわからなかったものの、以降スガシカオをずっと聞いている。

 

シカオさんの思いと、少しの偶然で紡がれた縁。

エピソードが素敵です。

 

アルバムのライナーノーツを村上春樹が書いている

 

2016年に発売された10枚目のオリジナルアルバム「THE LAST」のライナーノーツを村上春樹が書いています。

 

限られたファンにだけ届くライナーノーツということで、小説やエッセイとも違う熱を感じる文章でした。

少しマニアックな内容で両者のファンにはたまらなかったのを覚えています。

 

今、家で「THE LAST」を探していたのですが、

どこかに紛れてしまって見つからない。

 

家の整理をすることを静かに決意しています。

 

村上春樹作品に登場するスガシカオ 

 

アフターダーク

 

村上春樹は長編小説と少し短めの中編小説を定期的に出していて、その合間に短編小説集や翻訳ものが出版されているイメージ。

本人も好きなマラソンのように、淡々と仕事をしているように感じます。

 

アフターダークは2004年に刊行された中編小説です。

出版されてすぐ読んでみたのですが、

主人公がコンビニに入る場面で、店内にスガシカオの「バクダン・ジュース」が流れているとの描写が。

 

突然、サプライズで出てきたので、ファンとしては超興奮しました。

 

「バクダン・ジュース」といえば、最近、ドラマーのFUYUさんとコラボしてアレンジがすごく格好いい。

コロナ禍の中で、全てリモートで演奏・アレンジしたらしいのですが、リモートとは思えない完成度で、とてもよいです。

リンクを貼り付けておくので、是非御覧ください。

 


【神回!】『前編』LEGEND降臨‼️【ゲスト:スガ シカオ x FUYU】本人の曲を完全リアレンジして、まさかの本人とコラボしてみた‼️‼️

 

意味がなければスイングはない

 

村上春樹が書いた音楽に対するエッセイ集。

 

村上さんは小説家になる前に、ジャズ喫茶を経営していたこともあり、ジャズへの熱い思いが溢れた本です。

海外のジャズの名人たちがたくさん出てくる中で、唯一(だったかな?)の日本人アーティストとしてスガシカオが登場します。

 

なぜか村上さんのところにデビューアルバムが届いたエピソードが書かれていて、前述したスガさんが自分で送ったエピソードと重なって鳥肌モノです。

 

日本人ではめずらしく「こぶし」を感じさせないことや、「スパイダース」との共通点など、村上春樹スガシカオをなぜ好きのか分析しているのが、興味深い。

 

自分の好きなアーティストと小説家が相思相愛なことで分析、自分の趣味や傾向が両者に繋がっているような、なんとも言えない高揚感を覚えます。

 

書いていてなんか自分が気持ち悪いですが、素直な気持ちです。

 

さいごに

 

自分の好きなもの同士に繋がりを見つけることは、世界と自分の繋がりを感じるようで、より両者が好きになるというお話でした。

 

この記事を書くために、色々検索していたのですが、村上春樹のラジオのゲストにスガさんが登場していたりしているようです。

 

まだまだ私が見逃しているエピソードがありそうだなと、より追いかけるモチベーションが高まりました。

 

これからもお二人の相思相愛ぶりを追いかけていきたいと思います。