クロの読書録

読書と散歩、ときどき資産運用

2022年1月に読んだ本 〜おすすめ本3冊〜

 

早いもので新年明けてから、もう1ヶ月経ったんですね。

実家で父の本棚を漁っていたのが、もう懐かしく感じています。

今月は、いつもより読書が捗ったので、遠く感じるのでしょうか。

 

それでは、先月の読書を振り返ってみます。

つらつらと〜

 

  • 1月に読んだ本は25冊でした
  • おすすめ本3冊
    • あきない世傳金と銀シリーズ
    • たゆたえども沈まず
    • ボロ物件でも高利回り 激安アパート経営
  • さいごに

 

続きを読む

2021年に読んだ本 ー170冊から選んだおすすめの10冊ー

 

年々、読書が楽しくなっています。

 

2021年は、嫁さんが長めに実家に帰ったり(家出じゃないよ介護だよ)、中国に出張行ったり。

ひとりの時間が多かったので、自然と読書量が増えました。

 

まわりに日本人が一人もいない中国のスタバで、

もくもくと読書するのが楽しかったな。

日本のスタバより空いてるし。

 

今日は、2021年に読んだ本をまとめてみます。

 

その中から、おすすめの本を10冊選んでみたいと思います。

それでは、つらつらと。

続きを読む

2021年12月に読んだ本

 

あけましておめでとうございます。

2022年、まだ慣れませんね。

 

正月は2年ぶりに実家に帰省しました。

父の本棚には新しい話題作が入っているので、帰って読書するのが楽しいです。

 

それでは、12月に読んだ本をまとめてみようと思います。

 

それでは、つらつらと。

続きを読む

2021年11月に読んだ本

 

今年もあっという間に過ぎようとしています。

中国から帰ってきてはや3ヶ月。

 

あいかわらず読書ばっかりしています。

隔離生活のときより読書量減るかなと思ってたんですが、そんなことないですね。

不思議です。

 

日常に戻ったら戻ったで、

仕事モードから離れるために読書したり、

心を落ち着かせるために読書したり、

純粋に楽しく読書したり、

なんだかんだ理由をつけて読んでます。

 

今日は、11月に読んだ本をまとめてみようと思います。

 

それでは、つらつらと。

 

 

11月に読んだ本は18冊でした

 

11月に読んだ本は18冊。

 

あれ?

隔離生活より読んでいるな。

 

不思議です。

 

結構仕事もしてた気がするのですが。

でも、よいことです。

 

11月は小説11冊、ライトノベル2冊、エッセイ1冊、実用書4冊を読みました。

 

小説11冊

夏天の虹ーみをつくし料理帖 高田郁

残月ーみをつくし料理帖 高田郁

美雪晴れーみをつくし料理帖 髙田郁

天の梯ーみをつくし料理帖 髙田郁

薬屋のひとりごと4 日向夏

薬屋のひとりごと5 日向夏

屍人荘の殺人 今村昌弘

本屋さんのダイアナ 柚木麻子

ランチ酒 おかわり日和 原田ひ香

渋谷スクランブルディズ インディゴ・イヴ 加藤実秋

楽園のカンヴァス 

 

ライトノベル2冊

安達としまむら 入間人間

娘じゃなくて私が好きなの!? 望公太

 

エッセイ1冊

杏のふむふむ 杏

 

実用書4冊

「死」とは何か シェリー・ケーガン

脳を鍛えるには運動しかない! ジョン J. レイティ,エリック ヘイガーマン

まずはアパート一棟、買いなさい! 石原博光

なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか? 

 

 

 

おすすめ本4冊

 

みをつくし料理帖シリーズ

 

江戸時代、大阪から江戸に流れてきた女料理人の澪が、

料理の腕一つで人生を切り開いていくお話。

 

商売敵からの妨害や、大切な人との別れなど、艱難辛苦に直面しますが、

誠実に強かに生きる澪が健気でとても格好よいです。

 

身分違いの恋や、吉原の遊女となった幼馴染との関係など、様々な人に支えられて成長する姿に胸を打たれます。

 

今月は最終巻の10巻まで、4冊を一気読み。

読み終わってしまって寂しいです。

 

 

 

本屋さんのダイアナ

 

図書館で借りて2週間。

返却日まで、なんだか手がつかなくて放置していたのですが、

読みだしたら面白くて一気読み。

 

ギャルママと生きるダイアナと、裕福なお嬢様の彩子、読書好きの二人が成長するお話。

自分の境遇に満足できず、自分の持っていないものを持っているお互いに惹かれていきます。

 

ダイアナの親のティアラも、彩子の両親も、生き方は違うものの、親としてとても素敵でした。

 

本好きが主人公なので、読書好きな人は絶対に楽しく読める一冊です。

 

 

 

楽園のカンヴァス

 

ルソーの作品「夢」を巡るお話。

 

原田マハさんの作品は、今まで美術に関係ない作品しか読んでいなかったのですが、

マハさんの経歴と作品の持つ熱量から、これがマハさんの原点なんだと腹落ちしました。

 

今まで名前しか知らなかったルソーに関する様々なエピソードを知るのも楽しく、

美術に関する仕事も垣間見えてとても面白かったです。

 

倉敷の大原美術館は1度だけ行ったことがありますが、

これを読んだ今、行ったら楽しいだろうな。

 

 

脳を鍛えるには運動しかない!

 

「運動するとよいことしかないよ」の本。

 

何冊か筋トレ本は読んだのですが、これは有酸素運動の良さを見直せてよかったです。

 

ずっとテニスをしているのですが、

テニスをしても痩せることはないし、なにかいいことあるのかなと思っていたのですが、

脳によいのがわかって嬉しいです。

 

運動をするモチベーションがむくむくと湧いてきて、スマートグラスを導入しました。

 

 

 

 

さいごに

 

早めに出かけて仕事前に読書をする時間が、幸せです。

 

読書への集中できるときは、メンタルも調子がよくて良い感じ。

 

12月も楽しく読書できるとよいな。

 

 

【プロフィール】人生を読書に影響されている人です

  

こんにちは。

「クロ」と申します。

 

読書が好きで、

読んだ小説に影響されて進路を決めてみたり、

小説に出てきた場所に旅行に行ったり、

小説に出てくる店で食事をしたりして楽しんでいます。

 

このブログは、自分の読書記録をつけるために初めてみました。

 

読書が苦手な人に、ちょっと面白いから試してみたらどうかなとそっと背中を押してみたい。

読書好きの方には、次に読む本を探す参考にしてもらいたい。

そして、読書が好きの方と繋がって自分の知らない色々な本を教えてほしい。

 

そんな思いで書いています。

 

ずーっと読書記録だと、飽きるような気がするので、

たまに投資のことを書いたり、日々のことも綴ろうと思います。

 

読書を楽しみ、本に救われて生活しています。

プロフィールとして、自分のこれまでの人生と読書について書いてみます。

 

 

パラサイト・イヴを読んで理系の道へ

 

幼少期はズッコケ3人組シリーズがきっかけで読書が好きになりました。

高校生に入り友人の影響で、色々な小説を読むように。

(2021年7月に那須正幹さんがご逝去されました。ご冥福をお祈りします。)

 

高校1年生で、文系と理系のどちらに進むか悩んでいたとき、

たまたま当時の話題作「パラサイト・イヴ」(瀬名秀明 著)を読みました。

 

薬学部の助教授が主人公で、ミトコンドリアが反乱するお話に衝撃を受け、

衝動的に理系の道に進むことにしました。

 

結局、薬学部に進むことはありませんでしたが、

迷いや後悔なく進路を選ぶことができました。

 

大学では研究室で興味のある研究も楽しくやっていましたが、

それ以上に読書時間がたっぷりあり、楽しい学生生活となりました。

 

お酒に浸りつつ、寮やサークルの仲間と本を紹介しあったりして、幸せな学生生活を送りました。

 

心身が健康でないときは読書ができなかった

 

大学を卒業して、就職。

仕事にはやりがいもあり、楽しく仕事をこなしていきました。

転勤が多い仕事でしたが、各地の図書館や書店を楽しんだり、結婚相手にも恵まれたりして転勤生活を楽しんでいました。

 

就職してから10年が過ぎた辺りで、かなり忙しく精神的にも大変な部署に異動になりました。

今までとはプレッシャーの量が違い、周りの人が倒れていったこともあって、心身ともに追い込まれました。

3ヶ月ほどたったある朝、以前からの上司のちょっとした一言が頭の中をぐるぐるしてどうしようもなくなり、職場に行くのを止めました。

 

結果として2ヶ月ほど休職することになりました。

精神的に追い込まれていた3ヶ月間は、ほとんど本を読む気になりませんでした。

休職中もはじめは本を読んでも文字が上滑りしていきましたが、時間が経つとだんだんと読めるようになってきます。

精神的に追い込まれた人の体験談を読んだり、医者の方が書いた本を読んだりすると、今の自分の状況を確認できて不安が少なくなりました。

散歩をしたりして、健康的な生活を取り戻し、だんだんと回復していきました。

 

復職した部署では周りの助けもあって、ゆっくりと確実に復帰することができました。

それから数年経った現在では、休職前よりも精神的に安定した実感もあり、結果としては色々と自分を見つめ直す機会になりました。

 

少し重い話になってしまいましたが、

自分にとって読書が心身の健康のバロメーターであることを実感し、

本を読むことで救われる強烈な体験となりました。

 

実用書・自己啓発書への偏見が消える

 

学生時代は小説一辺倒。

実用書や自己啓発書はなんとなく毛嫌いし、遠ざけていました。

 

俺は文学好きだ!

実用書なんか読まん!!

 

と、物静かな本好き青年なりに、尖っていたのかもしれません(笑)

 

30代も中旬を超え、変なこだわりがなくなり、実用書や自己啓発本もだんだんと読むようになってきました。

 

大人になってから「夢をかなえるゾウ」「影響力の武器[第三版] なぜ、人は動かされるのか」「嫌われる勇気」を読んでみたら、

 

  • 仕事をするうえで役に立ったり
  • 対人関係が楽になったり
  • 幸せとはなにかを考えてみたり

 

色々な学びがありました。

 

読書をして、自分の行動が変わっていくことに、喜びを感じるようになりました。

  

投資本を読み漁りインデックス投資を始める

 

30代中旬。

 

ある程度、年功序列が効いている職場なので、

だんだんと収入が増えてきました。

 

「金持ち父さん貧乏父さん」を読んで、

投資にも興味が湧いてきました。

 

本当の自由を手に入れるお金の大学」や「お金は寝かせて増やしなさい」「ウォール街のランダム・ウォーカー」を読んで、

インデックス投資(一部、高配当個別株投資)を3年ほど実践しています。

 

自分のライフ・ワークは読書だなと解脱しかける←今ココ

 

前までは、

「小説を読んで妄想の世界に入り込む」のが楽しかったのですが、

 

今は、

「本を読んで現実の世界に落とし込む」のがとても楽しいです。

 

本を読んで、

  • 小説に出てくるお店や場所を訪れる
  • 本に出てくる知識を仕事に役立てる
  • 感動で涙を流してメンタルを安定させる

などなど、しております。 

 

自分の人生を豊かにするために、読書は欠かせないもの。

 

読書は自分のライフワークだなと実感しています。

 

このブログでやりたいこと

 

このブログでは自分が読んだ本のアウトプットをすることで、

  • あまり読書をしない人が本を読んで見る一歩となる
  • 次に読む本を探している人をサポートする
  • 読んだ本の内容を自分に定着させる

ことを目的にしています。

 

気軽にコメントしてもらえると嬉しいです。

 

 

【Kindle unlimited】2021年7月に読んだおすすめ本

 

現在、海外出張で中国に来ています。

TVをつけても中国語がわからないので、本を読む時間が増えています。

 

紙の本は1冊しか持ってこなかったので、

読書はもっぱら電子書籍で。

 

わたしは、Kindleの読み放題サービス Kindle unlimited を利用しています。

実用書や雑誌が結構充実していて楽しいです。

 

小説は対象作品が少ないのですが、

少ないながらも、面白い作品を探し出すのが楽しい。

 

今日は、7月に読んだ Kindle unlimited の対象の中で、面白かった本を紹介します。

 

それでは、つらつらと。

 

 

7月に読んだ本は17冊でした

 

7月に読んだのは17冊。

ちなみに6月は12冊でした。 

ninappe.hatenablog.com

 

 

やっぱりテレビを見ていないだけあって、たくさん読めましたね。

今月読んだラインナップはこんな感じ。

 

【小説】11冊

 

Kindle unlimitedの対象外(購入して読みました)

 

【実用書】5冊

  • 「バビロンの大富豪」ジョージ・S・クレイン
  • 感染症とワクチンについて専門家の父に聞いてみた」さーたり,中山哲夫
  • 「回転寿司になれる魚図鑑」
  • 「100歳まで読書」轡田隆史

 

kindle unlimitedの対象外(Audibleの1冊無料で聴き読しました)

  • 「嫌われる勇気」岸見一郎, 古賀 史健

 

【エッセイ】1冊

 

 

最近は、読書メーターTwitterで評判のよい本をピックアップしておいて、

その中から本を選んでいるので、はずれが少ないです。

 読書が充実して幸せです。

 

読んだ本すべて面白かったですが、特におすすめの本を5冊選んでみました。

  
おすすめ本5選

  

翼をください

 

実際に実在した人物をモデルにしたフィクション。

第二次世界大戦の開戦直前の、飛行機乗りと新聞記者のお話です。

 

私は戦争は大嫌いですが、

戦時に生きる人達の覚悟を決めた生き方は、とても美しいと思います。

 

著者は話題の原田マハさん。

原田さんの作品は初めて読んだのですが、

素直で読みやすい文章で、あっという間に読みきってしまいました。 

 他の作品も色々と読んでみたいと思います。

 

そういえば、わたしは今、旧満州だった場所に出張に来ているので、

満州が出てきて嬉しくなりました。

 

旅先での読書って楽しいですね。 

   

ハサミ男

 

最近、Twitterで読書アカウントを作りました。

他の人の「#名刺代わりの小説10選」を見るのがとても面白いです。

 

ハサミ男」は名刺代わりの小説10選に選んでいる人が多かったので、読んでみました。

 

うーん。面白い。

 

ミステリ好きにはたまらないのがわかります。

ネタバレ防止のため、内容は書きませんが、ミステリ好きの方には是非一読をおすすめします。

 

名作です。 

 

新釈 走れメロス 他4篇

 

森見登美彦さんが名作にインスピレーションを受けて書いた5編の短編小説です。

元は「山月記」「藪の中」「走れメロス」「桜の森の満開の下」「百物語」。 

 

そのまま元の小説をなぞっているわけではなく、

読んでインスピレーションを受けた部分を抽出して、

森見登美彦さんらしいオリジナルの小説になっています。

 

わたしは、走れメロスは読んだことありますが、

他の小説は読んだことがないので、原作を読んでみたくなりました。

 

恋人を主役にした映画を撮る「藪の中」、

成功した小説家の悩みを描く「桜の森の満開の下」が特に印象に残りました。

 

森見さんが原作に何を感じて、どんな側面を切り取ったのか、

原作を読んで楽しみたいと思います。

 

読書が読書に繋がって、どんどん沼にハマっていく感覚。

とても楽しいですね。

 

表題作の走れメロスは、

森見さんらしい腐れ大学生感満載で、ファンとしては満足の一冊です。 

 

ねじまき鳥クロニクル

 

20年ぶりに再読しました。

高校生だった頃の自分を思い出したり、

今までの半生を振り返る、印象的な読書体験になりました。

 

ぶ厚目の文庫本3冊分のなかなかのボリュームですが、

再読ということもあり、あっという間に読んでしまいました。

 

井戸の中の孤独や、作中に出てくる痛みの感覚に心が揺さぶられます。

 

再読が楽しかったので、再読のすすめとして、過去記事でも書いてみました。 

ninappe.hatenablog.com

 

嫌われる勇気

 

アドラー心理学に基づく哲学の本。

哲学の本だが、全然難しい内容ではなく、誰もが持っている対人関係の悩みに寄り添ってくれる良書。

 

わたしはこの本を読んで、

最近抱えていた対人関係の悩みに自分の中で筋道をつけることができました。

 

  • すべての悩みは対人関係に起因する。
  • 自由であることは嫌われること。
  • 承認欲求を追い求めるのは他人の人生を生きること。
  • 自分の課題と他者の課題は切り分けること。
  • 過去でも未来でもなく「いま、ここ」を真剣に生きること。

 

 色々な気づきがありました。

 

「いま、ここ」を真剣に生きることを聞いて、

羊男が「踊るんだよ」と言っていたことを思い出しました。

また「羊をめぐる冒険」を再読したくなりました。

 

この本は、Kindle unlimitedの対象外ですが、

わたしはAmazonの聴く読書サービスである「Audible」の1冊無料キャンペーンで聴き読しました。

 

この本は、対人関係に悩む若者と、アドラー心理学を修めた教授の会話で進んでいくので、聴き読しやすかったです。

 

何度読んでも新しい気づきを得られそうな内容なので、

時間を置いて再読したい1冊です。 

 

さいごに

 

1ヶ月読んだ本を振り返るのって、楽しいですね。

 

7月に最初に読んだ本は「ねじまき鳥クロニクル」だったんですが、

もっと前に読んだ気がしていて、読書が充実した1ヶ月だったことがわかって満足です。

 

来月は日本に帰国します。

成田周辺で2週間の隔離生活。

 

また読書が捗りそうです(笑)

 

それでは、また〜  

 

 

再読のすゝめ ーねじまき鳥クロニクルを20年ぶりに読んで自分の成長を感じるー

 

一度読んだ本を再読することはありますか?

 

わたしはどちらかというと、読んだことのない新しい本を読むのが好きで、

再読は多くありません。

 

割合でいうと、

新しい本:再読 が

20:1くらい。

 

それでも、再読ってよいなと思います。

 

先日、20年ぶりに「ねじまき鳥クロニクル」を再読して、

印象的な読書体験になりました。

 

再読をしたことがないのでやってみたいと思う方、

再読は大好きだって方、

両方に向けて書いてみます。

 

それでは、つらつらと。

 


自分の成長がわかる

 

先日、村上春樹さんの「ねじまき鳥クロニクル」を読みました。

厚めの文庫本3冊の、なかなか読み応えのある長編です。

 

 

 

 

初めて読んだのは高校生の時。

20年ぶりくらいの再読です。

 

北海道の片田舎から出たことのない純朴な(?)高校生には、

村上春樹の醸し出す都会的な表現はとても刺激的だったことを思い出します。

 

カティーサーク、戦前の満州ノモンハンの戦い、娼婦とのセックスなど、

自分が属している場所とは遠い場所にある風景に憧れながら読んでいました。



今では、

 

カティーサーク  → 

 ウイスキー大好き!

 もちろんカティーサークももちろん飲んだことあるよ。

 アイラのモルトが好きだぜぃ

 

満州ノモンハン →

 長春満州の首都の新京だったところ)に出張して、動物園襲撃のモデルになった動物園を聖地巡礼してみた!!

 

娼婦とのセックス → これは、やったことないなぁ

 

と、高校生の自分では想像できなかった色々な経験を経てきたことがわかります。

 

再読をすることで、

背伸びして読んでいた高校生時代を懐かしく思い、

結構頑張って生きているんじゃないのかなと、

自分のこれまでを振り返ることができました。

 

色々なことを他人と比べるのって不毛ですが、

過去の自分と今の自分を比べるのって、結構楽しいです。



以前とは違った読み方を楽しめる

 

ねじまき鳥クロニクル」は、結構な長編なので、読むのに時間がかかります。

 

再読すると、細かい描写は忘れていても、全体の流れはつかんでいます。

 

読みたい部分をよりじっくりと読むこともできるし、

さっくりと全体を読み直すこともできる。

 

以前は気づかなかった発見や気づきが多く、さらに作品を楽しむことができます。

 

今回私は、

動物園襲撃の獣医さんが大船出身なことに気づき、

近所じゃんっ と、びっくりしました。

 

あとは、赤坂ナツメグの着ている「ネールスーツ」が気になったので、ググってみました。

インドの王族が切るような立襟のスーツのことのようで、

より赤坂ナツメグ像が鮮明になりました。

 

あのころはスマホも持ってなかったし、気軽にググったりできなかったな。

新鮮に読める

 

なんだかんだで、小説の内容については忘れています。

1割も覚えていればよい方です。

 

再読ですが、めちゃくちゃ新鮮に読めます(笑)

 

村上作品のどの登場人物がどの作品に出てくるか、

自分の中でごちゃごちゃになっています。

 

加納マルタと加納クレタが出てくるのは覚えていましたが、

赤坂ナツメグ・シナモンの登場作品は「ねじまき鳥」だったかどうかすっかり忘れていました。

 

猫の新しい名前も「いわし」だと思っていましたが、違いました。

正解は是非、自分でお確かめください。



おわりに

 

20年ぶりの再読は、自分の内面と向き合うような印象的な読書体験となりました。

 

年を重ねるごとに、怖がりになっているのを自覚していたのですが、

自分が井戸の底にいることを想像してしまい、背筋が寒くなりました。

 

様々な死について考えることで、

20代で早逝した友人たちの思い出を振り返ることになりました。

 

心を揺さぶられる感覚は、

現実的な日々の悩みを慰めてくれます。

 

楽しく本を読めるように頑張ろうと明日の活力になります。

 

 

名作の再読ってよいものですね。

 

さよなら、さよなら、さよならー(古い)